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リフォームでキッチンを移動させる場合の注意点&ポイント

リフォームでキッチンを移動させる場合の注意点&ポイント

キッチンに関するお悩みは、お客様によって異なります。

「もう少し、左側にキッチンがあれば便利なのに…」
「壁付けではなく対面式にして、子どもの様子を見ながら料理がしたい…」
「オーブンやレンジ、冷蔵庫の配置を工夫したい…」

キッチンの交換目安は10~20年と言われており、この時期にリフォームを検討される方が多いです。お客様の中には、設備交換だけではなく、キッチン位置の移動を希望される方もいます。その際に、移設費用や工事内容を気にされるお客様が多いです。

実際に、注意しなければいけないこともあるので、把握しておきましょう。この記事では、キッチンを移動させるリフォーム工事について解説します。

 

キッチンリフォームで移動はできる?

結論から説明すると、キッチンのリフォームで移動はできます。軽微なものから大規模なものまで、好きな場所に移動できます。
しかし、給排水管工事やガス導管工事が必要になったり、建物の構造的に移設が難しかったりすることもあるため注意してください。このような条件下で、キッチンを移動させると、想像以上に費用が高くなります。
 

 

リフォームでキッチンを移動させるメリット

次に、キッチンリフォームで移動させるメリットについて解説します。

家事動線が改善される

分譲住宅や分譲マンションを購入した場合は、家事動線を見直したくなることが多いです。家事動線や生活動線、来客動線など、どのような流れで部屋を動くかを考えて動線計画を立てれば、動線が改善されます。
料理・洗濯・掃除の家事の流れがスムーズになり、一日中家事に追われていたというような悩みも改善されるでしょう。そのため、水回り設備のリフォームをする際に、家事動線を見直す方が多いです。

キッチンスペースの模様替えができる

キッチンの場所が決まると、冷蔵庫や電子レンジの配置場所が決まります。これらの配置場所がイマイチだと、キッチンスペースの圧迫感が生まれてしまうのです。
キッチンの広さを変えたり、視覚効果により広く明るく見せたりすることも可能です。また、電化製品の配置位置を決めて快適に料理ができるようにもなります。キッチン作業を効率的にできるように模様替えを希望する方は多いです。

解放的なダイニングキッチンを実現できる

クローズドキッチンから、オープンキッチンに配置を変えれば模様替えができます。リビングダイニングとひとつに繋がる対面式キッチンであれば、解放感のある空間を実現できて、空間の印象を大きく変えることができるでしょう。
家族の気配を感じながら料理を楽しめるようになり、コミュニケーションが増えるなどの効果が得られます。

 

リフォームでキッチンを移動させる際の注意点

キッチンを移動させるメリットをご紹介しましたが、気を付けなければいけないことがあるため、確認しておきましょう。

リフォーム費用が高額になる

キッチンリフォームは、既存キッチンを移動させるだけでも、レイアウト変更だけで100万円程度かかることもあります。
また、移設場所によっては、給排水管やダクト、ガス、電気工事が必要となったり、養生や廃材処分費などがかかったりします。想像を超える金額になる場合があるため、気をつけてください。

構造によっては移動できない

建物の構造上によっては、リフォームが行えない場合もあります。キッチンは、給排水工事が必要不可欠です。戸建てであれば、給排水工事は容易ですが、集合住宅の場合は、床下スペースに余裕がない構造が多いため、施工が難しくなります。
また、マンション管理規約で配管工事が認められていなければ、施工はできません。そのため、リフォーム前に、構造や管理規約的に問題がないかを調べておきましょう。

配置や通路幅に気をつける

壁付キッチンから対面式キッチンにする場合は、配置や通路幅に気をつけなければ、使い勝手の悪いキッチンスペースになってしまいます。対面式キッチンにする場合は、1人で料理する場合でも、平均75cmの通路幅が必要とされているのです。
見た目や快適性だけではなく、失敗を防ぐために、専門業者に配置場所や通路幅について相談をするようにしましょう。

 

リフォームでキッチンを移動させるポイント

リフォームでキッチンを移動させるポイント

キッチンリフォームにはポイントを押さえれば、費用を安く抑えられて、快適な空間を実現できます。

真上(真下)に配置する

老後の暮らしに備えて、ワンフロアで生活できるようにリフォームする方もいます。2階に設置してあるキッチンを1階に移動させるケースも多いです。このような場合は、既存の場所の真下に新設するようにしましょう。排水管やガス導管の工事が必要最低限になるため、工事費用が最小限に抑えられます。

配管やダクトの移設距離を短くする

繰り返しになりますが、キッチンの移動費には、排水管やガス導管の引き込み工事が必要となります。排水管は、1m引き込むのに約1.5万円程度かかるため、20mを引き込む場合は約30万円かかります。ガス導管も同じです。
そのため、少しでもリフォーム費用を安く抑えたい場合は、現在のキッチンの位置から近い場所に移動させるようにしましょう。移設距離を短くするほど、移設費が抑えられます。

レイアウトを変更する場合は広さに注意する

壁付型からアイランド型(ペニンシュラ型)に変更する場合は、キッチンスペースが占有する面積が異なります。
キッチンからリビングダイニングが見渡せる対面式キッチンは人気がありますが、通路の幅が狭くなったり、リビングダイニングのスペースが狭くなったりすると本末転倒です。このようなトラブルを防ぐためにも、リフォーム会社に相談しておくと安心です。

 

リフォームを失敗させないため業者の選び方

キッチンリフォームを失敗させないためには、業者の選び方も大切です。ここでは、リフォーム会社の選び方をご紹介します。

複数社に見積もり依頼をする

リフォーム工事には平均費用相場がありますが、提案内容などによって、金額は大きく異なります。また、各社で得意分野・不得意分野は異なるので、最初から1社に絞り込まずに複数社に見積もり依頼をして比較・検討をしましょう。複数社を比較検討することで、どこに依頼すべきかが見極められるようになります。

使い勝手の良くする方法の提案をもらう

配置場所や通路幅を間違えてしまうと、リフォームが失敗してしまいます。そのため、使い勝手を良くなるキッチンをリフォーム会社に提案してもらいましょう。
どこのメーカーのシステムキッチンを採用するかだけでも機能性は大きく異なります。そのため、プロの話を聞いてみましょう。

キッチンリフォームの施工実績を見せてもらう

契約前に、キッチンリフォームの施工実績を見てもらいましょう。実績が豊富な会社であれば、これまで培ったノウハウを生かして具体的な提案が受けられるはずです。逆に、施工実績を見せてもらえない会社とは、契約するのは控えましょう。

 

まとめ

リフォームで、キッチンを移動させることはできます。しかし、キッチンを移動させる際の注意点は必ず押さえておきましょう。配置場所が異なるだけでも、金額は大きく異なります。そのため、どのような工事であれば、生活動線が良くなりコストも抑えられるかを考えてみてください。
もし、悩んだ場合は、専門業者にアドバイスをもらう方法をおすすめします。キッチンの移動を検討してお悩みを抱えている方は、お気軽にご相談ください。