中古住宅を相続したり、実家を二世帯住宅にして同居しようと考えたりする場合は、リフォームと建て替えのどちらが良いのでしょうか?予算だけで決めるのではなく、建物の構造や状態を踏まえて、適切な方法を選ぶことが大切です。
ご家庭にあった方法を選ぶためにも、それぞれの違いについて理解を深めておきましょう。この記事では、リフォームと建て替えの違いについて解説します。ぜひ、既存住宅の改装工事を検討されている方は参考にしてみてください。

 

リフォームと建て替えの違い

  リフォーム 建て替え
定義 既存住宅の基礎部分を残して、部分的に改修すること。 既存住宅を基礎部分から取り壊し、新しく建て直すこと。
工事費用(目安) 約350万円~2,500万円 約2,000万円~4,000万円
工事期間(目安) 1ヵ月~3ヵ月 4ヵ月~8ヵ月
メリット ・総費用が安い

・既存住宅を壊さずに済む

・解体工事が不要

・各種税金の軽減ができる

・間取り変更ができる

・耐震性に優れた家を建てられる

・敷地を最大限に活かせる

デメリット ・構造の変更はできない

・自由度が低い

・構造の修理費は高い

・総費用が高い

・解体工事が必要

・工事期間が長い

・各種税金がかかる

 

リフォームと建て替えで悩んだ場合の5つの判断基準

まず、リフォームと建て替えで悩んだ場合は、次の5つの基準を参考にして検討・判断してみましょう。

1.家の状態

リフォームと建て替えに悩んだ場合は、ホームインスペクション(住宅診断)を利用してみてください。住宅の老朽化の程度や外装、屋根、床下の状況をプロに確認してもらいましょう。ホームインスペクションを利用すれば、家の状態を正確に把握することができ、リフォームと建て替えのどちらを選択すれば良いかアドバイスも受けられます。

2.生活設計

「将来的には子供と同居したいから、二世帯住宅に建て替えたい」「定年退職後に暮らせる住まいが欲しいから、バリアフリーリフォーム工事をしたい」など、生活設計によって、どちらが良いかが変わってきます。そのため、家族で将来の生活設計について良く話し合っておきましょう。

3.土地状況

現在は、家を建てる前に地盤調査が行われます。地盤調査では、地面が建物を支える強さを調べます。しかし、以前は地盤調査を省略して建築工事が行われていました。そのため、地盤調査をした結果、不同沈下や液状化の可能性が出てくることもあります。
このような場合は、地盤改良が必要となるため、建て替えなければいけません。また、法律の規制で建て替えができない場合もあります。

4.建物の構造

結露による腐食やシロアリ被害で、建物の構造部分が損傷していることがあります。このような構造部分の補修工事は、多額のリフォーム費用がかかります。そのため、構造部分が損傷している場合は建て替えがおすすめです。これらの構造部分も、素人では確認できないため、専門家に見てもらうようにしましょう。

5.予算

リフォームは大規模工事だけではなく、小規模工事もあります。そのため、工事内容によって予算が大きく変わります。一般的に、工事内容によって、予算は変動しますが、リフォーム費は350万円以上、建て替えは1,000万円以上かかります。

 

リフォームと建て替えで悩んだ場合の対処法

既存住宅をリフォームするか、解体工事をして建て替えするかに悩んだ場合は、どのように考えていけば良いのでしょうか?ここでは、リフォームと建て替えで悩んだ場合の対処法をご紹介します。

1.専門家に住宅診断をしてもらう

リフォームと建て替えに悩んだ場合は、信頼できる専門家に住宅診断をしてもらってください。住宅診断は利害関係のない第三者に依頼することをおすすめします。
リフォーム会社は、受注のための営業の一環として無料診断を行うため、リフォームの必要性を強調してくるでしょう。
また、診断後に深刻な結果を提示して、リフォーム工事を煽る悪質業者も存在するため注意しなければいけません。そのため、中立な立場の専門家に住宅診断をしてもらいましょう。

2.それぞれのメリット・デメリットを理解する

専門家に住宅診断をしてもらい、家の状態を理解した上でリフォームと建て替えのメリット・デメリットについて理解を深めましょう。予算・家の状態・今後の生活などによって、リフォームと建て替えのどちらが良いかが変わってきます。

3.家族で今後の暮らしについて話し合う

既存住宅の現状を把握した上で、将来はどこに住みたいか、どのような暮らしを望むか、家族で話し合いましょう。親の介護問題や子供と同居する可能性があるかどうかを考えると、リフォームと建て替えのどちらが良いかが見えてきます。

4.業者に見積もり依頼をする

リフォーム会社は1社に絞り込まずに、複数社に見積もり依頼をしましょう。リフォーム工事は定価が決まっていません。また、提案内容や費用は、リフォーム会社によって異なります。複数社を比較することで、高額なリフォームや不必要なリフォームを回避することができます。

5.プランや見積書を比較して決定する

各業者でリフォームの提案内容が異なるため、見積金額に差が出て当然です。しかし、見積金額は安ければ良いものでもありません。自分の要望を叶えてくれるリフォーム会社を選びましょう。
親身になってくれる担当者や価値観の合う担当者に出会えれば、理想のリフォームを実現してくれるはずです。そのため、プランや見積書、担当者の対応力を良く比較して依頼先を決めましょう。

 

まとめ

今回は、リフォームと建て替えの違いについて解説しました。一概にどちらが良いとは言えないため、既存住宅の状態を調査して、今後の暮らしに最適な方法を選択しましょう。予算が出せないからと、内装工事だけを行う人もいますが、構造面が損傷していると長く住むことができません。そのようなトラブルを防止するためにも、まず専門家に相談することをおすすめします。

 

 

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