リフォームローンの選び方は「担保」「金利」「返済方法」に注目
リフォーム工事の費用は現金で用意できるものではありません。そのため、リフォームローンを検討している方もいるでしょう。
「ローンを借りたいけれど、審査に合格するのかな?」「有担保型・無担保型のどちらのリフォームローンを選べば良いのだろう?」と悩む方もいるでしょう。
実際に、工事内容やライフプランに合ったローンを選択しなければ、返済額が多くなり損をしてしまいます。では、どのように選べば良いのでしょうか?この記事では、リフォーム時に利用できるローンの選び方をご紹介します。
リフォーム時に利用できるローンの種類
リフォームを行う場合は「リフォームローン」と「住宅ローン」の2種類のローンが利用できます。
リフォームローン
リフォームローンには、有担保型と無担保型の2種類のローンがあります。無担保型は借入金額の上限が1,000万円となっていることが多いですが、担保や連帯保証人を用意する必要がありません。有担保型は審査が厳しくなりますが、低金利で多額のローンが借りられます。
住宅ローン
住宅ローンは、住宅購入時に借りられるローンですが、リフォーム時にも利用できます。住宅ローンは借入可能金額が高額で低金利ですが、担保や連帯保証人が必要です。また、審査が厳しく、金融機関によっては1ヵ月程度、審査に要します。
リフォームローンと住宅ローンの比較表
無担保型ローン | 有担保型ローン | 住宅ローン | |
借入金額の上限 | 1,000万円以下 | 1,000万円以上 | 1,000万円以上 |
借入期間 | 10年~15年 | 最長35年 | 最長35年 |
金利相場 | 2%~5% | 1%~2% | 0.5%~2% |
団体信用生命保険への加入 | 無 | 有 | 有 |
審査期間 | 1日~3日 | 1週間程度 | 1ヵ月程度 |
リフォームローンを選ぶ際の3つのポイント
リフォームローンを選ぶ際は「担保」「金利」「返済方法」の3つに注目して、最適なプラン選ぶことが大切です。ここでは、それぞれについて詳しく解説します。
1.担保
リフォームローンは「無担保型」と「有担保型」の2種類のタイプがあります。
・無担保型
連帯保証人も不要で、ローン審査に必要な提出書類が少なく手続きが簡素です。ローン審査期間も短く、審査当日に結果が出ることもあります。
また、担保の登録手続きには保証料や事務手数料が20万円程度かかますが、無担保型は、これらの費用はかかりません。そのため、担保型と比較すると金利が高いですが、返済期間が短くて済む小規模リフォームの場合は、保証料や事務手数料がかからない無担保型を活用した方がお得になります。
・有担保型
自宅などを担保に登録することで、低金利で多額のローンを借りることができるローンをいいます。無担保ローンと比較すると、金利は約2%程度安くなります。また、無担保型ローンの10倍程度の借り入れが可能です。
審査基準が厳しくなりますが、多額のローンを低金利で借りることができるため、大規模リフォーム工事を行う際に適したローンです。
2.金利
金利は「変動金利」と「固定金利」に大きく分けられます。
・変動金利
年2回見直される市場金利が適用される金利です。低金利時代のため、変動金利が人気を集めていますが、元本を早く減らせるというメリットがあります。しかし、金利が上昇するリスクもあることを念頭に入れて、選ばなければいけません。リスクがあっても、低金利の恩恵を受け取りたいという方に向いている金利です。
・固定金利
借入期間中は、同じ金利が適用されるため、ローンを完済するまで景気の影響を受けることはありません。ライフプランが計画しやすいので、将来のライフイベントにかかる出費などを見越したい安定志向の方に向いている金利です。しかし、市場が低金利になっても、その恩恵を受け取ることはできません。そのため、安定志向型の方に向いている金利です。
3.返済方法
返済方法には「元利均等返済」と「元金均等返済」があります。
・元利均等返済
元金と利息を合わせた返済額が一定のため、返済計画が立てやすい返済方法です。しかし、返済が進むにつれて、利息が少なくなる元金均等返済法と比較すると、総返済額は多くなります。
・元金均等返済
元金の減少が早い返済方法のため、元利均等返済より総返済額は少なくなります。しかし、返済開始当初の返済額が最も高く、返済負担が重くのしかかる返済方法です。そのため、ローンを借りる際に資金的余裕がある方に向いている返済方法となります。
リフォームローンの申込みの流れ
リフォームローンを利用するには、どのような手続きを行うのでしょうか?ここでは、申込みの流れをご紹介します。
業者から見積書を受け取る
まずは、リフォーム業者に見積書を作成してもらいます。リフォームの目的や工事内容を決めることで、借入金額や返済期間を検討していきます。
金融機関に仮審査を申込む
金融機関によって、ローンの借り入れ条件は変わってきます。借入金額の上限、金利、担保の有無、連帯保証人の有無など異なるため、比較検討を行いましょう。
金融機関が決定したら、リフォーム業者の見積書をもとにして、ローンの仮審査の申込みをします。
仮審査が通過後に本審査を行う
仮審査が通過したら、指定期間内に必要書類を用意して本審査を申し込みます。必要書類は郵送の申込みに対応している金融機関もあれば、窓口の申込みだけに対応している金融機関もあるため、指定された方法で申し込みます。
(必要書類)工事請負契約書・施工計画図・源泉徴収票・本人確認証明書
(※必要書類は金融機関によって異なるため、必ず確認してください。)
融資承認・実行
申込書類でローン審査が行われ、無事に審査通過すれば融資決定となります。融資実行は、金融機関に届け出た指定の銀行口座に振り込まれます。
リフォームローンを借りる際に良くある質問
リフォームローンを検討している方は、どのような質問をしているのでしょうか?ここでは、良くある質問をご紹介します。
Q.住宅ローンとの併用はできますか?
住宅ローンと併用してローンを借りることは可能です。毎月の返済可能額が審査時にチェックされますが、毎月の返済額に余裕があれば、併用して借りることができます。
Q.連帯保証人は必要ですか?
無担保型であれば、担保や連帯保証人を用意する必要はありません。ただし有担保型と比べて、借入可能金額は少なくなります。
Q.金利の相場はどれぐらいですか?
有担保型は約2%、無担保型は約4%です。金利の相場は2%も異なるため、返済期間を長期間で検討している方は、金利を安く抑えられる有担保型を利用しましょう。
Q.審査が通らないことはありますか?
リフォームローンの審査では、年収・勤続年数・返済負担率などの審査項目が設定されています。この審査は、誰でも通過できるものではありません。他社からの借り入れが多い人だと審査が通りません。
まとめ
この記事では、リフォームローンの選び方をご紹介しました。有担保型は低金利でお得に見えますが、担保を設定する際に登録手数料がかかります。そのため、返済期間が短い小規模リフォーム工事を行う場合は、無担保型の方が向いています。
リフォーム工事内容や返済期間に見合うローンの選び方があるので、じっくりと検討してみてください。
もし、どのようなローンを選べば良いのか分からないという方は、お気軽にご相談ください。