遺志を家創りに
遺志を継ぐ・・・・重大な表現かもしれませんが・・・・
不幸にも亡くなられた方の思いを家創りに生かした例のお話です。
写真は現在新築工事中の加茂町宇野のお宅です。
メゾネットの間取りで、車庫の上に設けられた和室部分はリビングから1mくらい上がっています。
その為に・・・1階部分全体を見下ろすような開放感のある空間になっています。
その和室の床部分にドッカリト座る床柱は「もろ松」で山林の仕事をされていたお父様が「我家を建てるなら・・・」
と昭和61年に山から切り出してご用意されていたものです。
写真はおトイレの手摺ですが・・・
コレもお父様がご用意されていた「桑の木」の棚板を利用させていただいて頂きました。
桑の木は「おぼん」「茶たく」などの工芸品に利用される高級杢で濃い茶色が特徴で建築では棚板などに利用していますが・・・木に詳しいお父様の家創りに対する準備周到さが伺えます。
お父様は家創りの夢を果たす事も叶わず他界されてしまいましたが・・・
息子様からの依頼で家創りを進めさせていただいています。
どこかに使いたい・・・・
玄関の手摺などの棚板に利用させて頂きましたが・・・お父様の思いを家創りにいかしたいと思っています。
写真は新築場所に以前建っていた納屋の棟に納まっていた棟木です。
施主様の御祖父さまが建てられたそうですが戦後まもなくで大変な苦労をされたそうです。
その棟木を今回の新築にも「古材」としてデザインに生かさせて頂きました。
代々と続く家系だから・・・活かしたい「意志」も沢山あります。
先代・・先々代・・・そして、現在暮らされるご家族の思いをかなえる家創りを行っています。
津山市(旧加茂町)宇野の和風モダンの家は11月27日~29日の完成見学会を予定していますのでお気軽にご来場ください。
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