Eco-Love Letter 4通目「がんばれ、カエルちゃん!」
こんにちは アラスカからKanaが更新です
池から出たばかりの子供のセイブヒキガエルの調査を始めて5週間目になります。1週間目には、まだ尻尾が残っていて、動きもおぼつかない子カエル達が、池から2m以内の草むらにてうようよしていたのですが・・・
1週間ごとに0.5-1mmほど大きくなり、
1週間ごとにどんどん池から遠くのほうへ生活の場を移してゆき、
そして、1週間ごとに数が減ってゆく子カエル達。
(色々な動物のおやつなのです)
最近では、数が減ったのと、さらに広い棲み場所へ分散していったため、なかなか見つからない。その上、生き残った子カエル達は、運の良い、または、かしこい遺伝子を持った、選び抜かれたやつらなので、また隠れるのがお上手。1時間探して、1匹しか見つからない日も・・・
そんな彼らも見えないところですくすく育っているようで、ほんの1週間前までアマガエルのような愛らしさのあった彼らも、最近では背中にイボのあるやつもいて、実にヒキガエルらしさを主張しています。今は2センチ前後の彼らも、大人になると口の先からお尻まで、5cmから15cmにもなります。(さすがに10センチ級になると気持ち悪いかも・・・)
←2週間目のカエルちゃんも
8週目にはこんなに・・・イボイボです。
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カエルを含む両生類は、環境を示す指標(Environmental Indicator) とも言われるほど、生息地の変化に敏感です。環境の中で一番に汚れてしまうのが水。酸性雨、過度の肥料・農薬の使用など、その影響を一番に受けるのが、水に棲む両生類。日本でも最近よくニュースなどで取り上げられていますが、ペットや実験材料として、人間が本来の生息地から移動させた両生類から広がった、ツボカビも世界中で両生類の数を激減させています。