世紀を超えた新築「宇野の家」
津山市宇野(旧加茂町)で7月初旬に上棟させていただいた和風モダン「宇野の家」の現場も順調に進んでいます。
新築前に取り除かれた既存長屋の棟に上がっていた梁は傷つかないように取り外されて養生された上で小林工業の英田工場まで運ばれて・・・
梁の取り合い・・束建ての跡・・などの傷跡は同質の古材で修復し、荒いチョウナ(削り道具)跡などは細かい電動サンダーで木肌を整えます。
自然塗料を塗って修復部分と修繕部分の色ムラを無くす作業も行いますが・・・・
塗装は室内のクロス・フローリングなどとのコーディネートも重要になってくる為に新築建物の仕上げ状況に合わせて行う事に決定しました。
現場も順調に進んでいます。
今週中には外部の透湿防水シートの施工まで完了の予定です。
2階の吹き抜け部分に古材の梁がドッカリと架けられています。
以前、この場所に建てられていた建物とほぼ同じ向き、同じ方向です。
吹き抜け部分なので1階LDKからも見渡せる位置でもあります。
以前の建物も先祖様がご苦労されて建築されたそうですが・・・こうして次世代の建物に使用される事で喜んでいただけると思います。
古材の梁は構造的には全く荷重のかからないダミーの梁ですが・・・ドッシリとした重量感で空間を引き締めてくれます。
11月には完成の予定ですが・・・次世代断熱仕様に蓄熱暖房器で快適な冬が迎えられる事でしょう。