ドイツ・オーストリア建築研修旅行を終えて
お陰さまで順調にロハスな家の建築が続く中、一週間余りのお休みを頂いて、お客様にも弊社職員にも大変申し訳ない思いで出かけた「ドイツ・オーストリアエコバウ建築ツアーでしたが、日本で想像していた最新のエコ建築は私の想像をはるかに超えるものでした。
日本では「軽薄短小」いかに薄くて高性能な断熱材を開発するか・・・・NASAが開発した○○○断熱だとか・・○○と○○の化合物で高断熱・・・私も最新素材による高断熱材にはまっていました。
しかし・・・ドイツ・オーストリアでは「麦わら」だったり「木材チップ」だったり「再生ダンボール」など自然に配慮したエコ素材をいかに上手く使うかが競われています。
骨組みでも日本では鉄骨プレハブ工法が最新の工法のように思われがちですが・・・・・ドイツ・オーストリアでは「木材」を使った「軸組み工法」が最新のエコ工法として日本では想像もつかない巨大な建物まで作られています。
鉄は勿論ですがコンクリート構造の建物もセメントを石灰から焼成する段階で多くの二酸化炭素を排出してしまいます。
木材は光合成によって成長の段階で二酸化炭素を吸収して固体化しています。
木材で家を造ることが最も地球環境に優しいとされています。
そして、豊かな自然の中に人が生物として共生する「住み家」としてのたたずまい。
夏の西日を抑えるアイビーは紅葉の時期を向かえ
緑の芝に青い空・・・足元に薪・・壁・窓・・・全て計算されたかのようなコーディネート。
数百年の歴史を刻む街並みの再開発では外周の歴史的建造物の中庭をつないでヨーロッパの最新トレンドの空間が創られています。
数百年の時と最新のデザインの融合
王宮のすぐ隣・・・
日本にたとえるなら・・・奈良の大仏殿の裏側がこんな感じです。
エコ建築だけじゃない・・最新のデザインにも感動の研修でした。
そして・・・日本国内各地で自然素材&エコ建築でご活躍の皆さんと、国内の大学で、ドイツの大学で教壇に立っておられる先生方・・・
人と地球に優しい家を目指す方々と共感する旅が出来たことが最大の幸せでした。
主催のイケダコーポレーションさんそして・・・お施主様と小林工業を支えていただけるスタッフに感謝の旅でした。