細かな心使い
今日は外壁のお話・・・・・
外壁はレンガがいいわ~・・・塗り壁が・・・・木目で和風に・・・サイディングで・・・
など・・・お客様は外観のイメージを大切にされますが・・・・
外壁内部の外通気工法であるとか・・壁内の通気・・断熱性能・・気密性能・・・など快適な生活と建物耐久性を大きく左右する部分についてお客様は無知な方が大半です。
昨日、旧大原町の新築9年のOB客様のお宅を訪問させていただきましたが・・・
「9年たっても全く狂いが無い!!暑い日でも我が家に入ると涼しい・・・
月日が経ってみて・・・・良い家を創ってくれとったのが判って来るわ~!!」
とお褒めのお言葉を頂きました。
写真は現在建築中の現場です。
アメリカのデュポン社の特許による通気防水シートを外壁の内部に張って行きます。
外部からの雨の進入を防ぎながらも、室内からの湿気は屋外に放出してくれる優れものです。
窓の周囲は防水テープで雨水の浸入を未然に防ぎながらもサッシ周辺の結露水は屋外に出るようにマニュアルに沿った厳密な施工が経験豊かな職人さんによってなされています。
約1mの働き幅のシートのジョイント部分も跳ね上がる事無くぴったりと張り合わせてくれてます。
こうして正確な施工によって通気透湿シート(タイベック)だけで暴風雨にも雨を漏らさない防水対策がなされています。
縦に張られた20mmの木材は防蟻防腐処理された通気胴縁で、この上に張られる外壁材との間に20mmの空気層(通気層)を確保して通気防水シートから放出される湿気を外部に運んでくれて外壁内部をいつも乾燥した状態に保ってくれます。
こちらの写真は室内側から撮った写真です。
通気透湿シートのジョイント部分を養生テープで張り合わせています。
筋交いのシートと接触する部分も養生テープで隙間をふさいでいます。
こまめな作業ですが・・・ナチュラルフォームの吹付け断熱をする場合、わずかな隙間に発泡液が入ってしまうと断熱の必要の無い部分が膨らんで外側に確保するべき通気層を圧迫してしまう心配があるからです。
同業他社の方から思えば・・・ここまでしなくても・・って思われるかもしれませんが正確な断熱性能・通気性能・気密性能を求めるとすればここまでやらないと納得できません。
小林工業の創る家の外壁には合板を張りません!!合板を張れば強度は安易・安価に得られますが、湿気の多い日本では通気性能が取れないと将来、合板が腐食・腐敗する可能性があるからです。耐震強度は合板に頼らず、震度7にも安心な耐震強度は筋交いで確保しています。
写真の現場はお盆開けにナチュラルフォーム断熱の吹き付けが行われます。
ナチュラルフォームは非常に通気性能・断熱性能の高い断熱材です。
断熱材の吹き付けが完了し外壁が張られればここまで細かな作業は見えなくなってしまいますが・・・・
数年先に「やっぱり凄いよな~この家!」って思ってもらえると信じています。