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旧大原町立大野保育園解体処分「残念」

旧大原町立大野保育園解体処分「残念」

私の家業は農機具店と小さな鉄工所でした。
44年前、父が得意満面な勢いで受注したのがこの幼稚園の鉄骨工事でした。

社員数4人位の加工施設も貧弱な工場で、私にしてはどうやって加工すれば良いのか途方に暮れる様な気がしました。

工業高校機械科2年生の僕がT定規で数十枚の施工図を書き上げ、原寸を書いて検査を受けて社員さん皆んなで悩みながら加工、運搬、建て方、本締めした物件です。
講堂の大スパントラスも高校生の僕が仮組み、本溶接は社員さんにお願いしました。

学生の為、建て方等の現場には行く事はありませんでしたが、通りがかりにこの建物を見ただけで自分達が手掛けた事を思い出します。
今回、美作市の事業で解体処分されるそうですが、自分達が手掛けた建物が竣工し、役目を終えて、処分される事に寂しさを感じてしまいます。
還暦を迎え、過去を振り返る事が多くなった今日ですが、また新たな挑戦に心躍らせたいものです。