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暑くて寒い家メンテナンス訪問

暑くて寒い家メンテナンス訪問

先月の床下エアコン全館暖房の完成体感会にご来場頂いたお客様から「3年前に新築したのですが寒くてたまらないので是非見に来て欲しい!」との依頼を頂いて現地調査に伺って来ました。
床下を腹這いで確認!天井裏も目視確認しましたが、床断熱の住宅の為に床下を冷気が通風しています。

その冷気が外周部、内部の壁面の隙間を上昇気流で昇り天井裏から外部へ通風しています。
外壁部分の断熱材「グラスウール」も入っていない箇所も有る様です。


「断熱」とは外気と屋内を隔てる外壁部分の断熱の事ですが、断熱が完璧だとしても「気密」が取れていないと床下の冷気が壁部分をつたって小屋裏へと抜けて行き、床下の冷気を吸い上げ、室温を奪って温もって上昇気流となって室内を冷やしてしまいます。
松尾設計室のセミナーでも「日射取得」✖️「断熱性能」✖️「気密性能」と言われていますが、「気密性能」は掛け算の状態で「快適性能」を大きく作用します。
今回現地調査させて頂いた物件については床下面と天井裏に発泡ウレタン吹き付け断熱施工による断熱強化と気密性能向上の施工が最善かと思われます。
お客様にとって、住宅新築取得は一生に一度有れば万万歳のおめでたい出来事です。

その夢のマイホームは必ずご満足頂ける作品作りでなければと思って家創りに励んでいます。

常に学び、学び続けて最新の家創りを低コストでお届けできる様に努力しなければと痛感したお宅訪問となりました。
今回の案件は断熱性能と気密性能の向上を安易に出来る方法として「発泡ウレタン現場吹き付け施工」をお勧めさせて頂くこととなりました。
コストを抑えながらも確実に快適に近づける手法と思います。
外部サッシを樹脂窓化or内窓強化、外壁の外張り断熱化などそれ以上の省エネ性能強化策は有りますが、費用と効果のバランスを判断しながら快適な暮らしを提案して行きます。